外壁塗装の塗料はなにを基準に選べば良いの？種類別に特徴をご紹介します！

皆さん、外壁塗装に利用される塗料の種類は数多くあるのをご存知でしょうか。
また種類ごとに特徴があり、外壁の塗料によって家の中の快適さが大きく変わることもあります。
そこで今回は、外壁塗装に用いられる塗料の種類とその特徴を解説いたします。
塗料の選び方もご紹介しておりますので、ぜひ参考にしてください。

□外壁塗装における塗料の種類と種類ごとの特徴とは？

ここでは外壁塗装に使用される塗料の種類とその特徴を具体例を挙げて紹介します。

まずはアクリル系塗料です。
特徴としては、軽量であることや色がくっきりと見えるというものがあります。
このアクリル系塗料は、コスト面で優れていますが紫外線に弱いという弱点もあるため耐用年数が短いです。
そのためこまめにお得に塗り替えをしたいという方におすすめです。

次にウレタン系塗料です。
こちらは防水性や耐水性が高く、密着性が強いという特徴を持っています。
この特徴を生かして、戸建住宅など幅広い建造物で利用されています。
ウレタン系塗料は比較的低予算で済ませたい方や一部分のみ塗料の剥がれが気になっている方におすすめです。

次にシリコン系塗料です。
こちらの塗料は耐久性や耐候性、仕上がりの良さが大きな特徴です。
また弾力もあるため塗膜の下でひび割れが起こっても、防水性を失いにくいというメリットがあります。
シリコン系塗料は耐用年数が長いのでコストパフォーマンスが良く、上質な塗料として非常に人気です。

最後にフッ素系塗料です。
このフッ素系塗料は耐久性、耐候性、撥水性が高いというメリットを持っています。
一方で汚れが付着しやすいというデメリットも持っています。
光沢が美しいという優れた面も持っていますが、価格が高いこともあり一般住宅ではあまり普及していません。

□塗料に付加される様々な優れた機能とは？

塗料には外壁を守るための様々な機能があります。
ここでは現在注目を集めている優れた機能をご紹介します。

＊寿命を長く保つための機能

1つ目はナノコンポジット技術です。
ナノテクノロジーにより塗膜の成分である樹脂を微小化する技術です。
サイズとしては1メートルの10億分の1のサイズにまで細分化されます。
この技術により塗膜が緻密になり、長い耐用年数を得られ、汚れにも強い性質が得られます。

2つ目はラジカルフリー（HALSハイブリッド）です。
特徴は塗膜の劣化の原因となる紫外線を吸収するメリットを持っていることです。
また劣化の要因となる成分であるラジカルが発生すれば、閉じ込めて悪影響を抑制するという効果も持っています。

呼称についてはラジカルフリーやHALSハイブリッドなど、メーカーごとに異なります。
ラジカル制御かつ紫外線吸収の2つの機能から塗料の劣化を抑制しているのでハイブリッドと呼ばれます。
このハイブリッドは塗料に無機成分を配合するハイブリッド塗料とは別物です。

＊低汚染を実現するための機能

まずは塗膜に親水性を持たせることです。
どんなに注意を払っていても外壁に汚れが付着することは避けられません。
そこで塗膜に親水性を付加することで、汚れよりも水分の方を先に外壁に付着させます。
そうすることで汚れは外壁の表面に浮いた状態となり、雨で洗い流されやすくなります。

次に顔料酸化チタンです。
この顔料酸化チタンは、塗料に白色を付ける際に用いられます。

特徴は、日光を浴びると様々な物質を分解するというものです。
つまり、日光によってこの酸化チタンが塗膜を分解するため、塗膜が劣化する原因にもなります。
一方、この酸化チタンの性質を利用し、汚れを分解する機能を持たせたものが光触媒塗料です。

□ご希望に沿った塗料選びのポイントとは？

ご自宅の外壁塗装に使用する塗料は、後悔ないように選びたいですよね。
ここでは外壁塗装に用いる塗料を選ぶ際のポイントを3つご紹介します。

まずは塗料の耐用年数です。
耐用年数の長い塗料ほど次の塗り替えまでの期間が長くなるため、総合的なメンテナンスコストは安くなります。
お手元の予算に余裕があれば、耐用年数15年以上のものを選ぶと良いでしょう。

次に価格です。
外壁塗装の塗料の中でも、その価格はグレードによって価格が大きく異なります。
例えば最も安価なアクリル塗料と、最も高価な無機塗料では、1立方メートルあたり4000円ほど価格が異なります。
この差は30坪の戸建住宅に例えると、約45万円の差額となります。

最後に機能性です。
塗料にも「遮熱塗料」「ラジカル制御塗料」「光触媒塗料」など様々な機能を有するものが存在します。
これらの塗料を用いることで、夏の暑さや冬の寒さ、外壁の汚れなど様々なお悩みを改善できます。
もしお住いの住宅にお悩みがあれば、ご希望に合わせて機能面で選ぶのも良いでしょう。

□まとめ

以上が「塗料の種類とその特徴」「塗料ごとの機能とその選び方」についての解説でした。
紹介したように、外壁塗装の塗料には様々な種類と機能が存在します。
ご自宅の機能性にお悩みの方は、外壁塗装の塗料を変更するだけでそのお悩みが解決されるかもしれません。
この記事を参考にぜひご検討してみてください。