屋根塗装をしないまま放置するとどうなる?内容や費用相場もご紹介!
住宅を長い間使っていると屋根塗装が必要という言葉を聞くことも多いでしょう。
必要であるといわれても、依頼するのが面倒くさい、費用がかかってしまうため依頼したくないと思われる方も多いでしょう。
しかし、屋根塗装をしないと多くの影響があります。
費用相場についてもご紹介するので、今回の記事を参考に屋根塗装についてご検討してみてください。
□屋根塗装をしないとどうなるの?
屋根は常に太陽光にさらされ、時には雨風に吹かれています。
そのため、住宅のどの部分よりも外的な影響を受けているといえます。
このように外的な影響によって塗装がはがれてしまうのです。
では、どうして屋根塗装が必要なのでしょうか。
*屋根材の寿命が縮む
適切な時期に塗り替えを行わないとスレートなどの屋根材そのものが傷んでしまう可能性があります。
新築の屋根であればすでに塗装がされており、防水機能や耐侯機能に問題はありませんが、時間が経つにつれて塗膜は劣化していきます。
定期的に塗装を行わないと塗膜がない状態の屋根で風雨や紫外線にさらされることになり、屋根材自体が傷んでしまう原因になります。
屋根材自体が劣化し、寿命が縮むと屋根自体を替えなければいけないということになるので、塗装して劣化を防ぐ必要があるのです。
*雨漏りが発生する
定期的に塗装をし直さないと塗膜の劣化によって屋根の防水性が落ちます。
屋根の表面の防水機能が少なくなってしまうとひび割れや破損によって、できた傷から水が漏れて雨漏りになってしまうというわけです。
雨漏りは家の構造部分に浸食して腐らせたり、シロアリを発生させたりする原因になります。
これによって最悪の場合、住宅の建て替えが必要になる場合もあります。
これを防ぐためにも、塗装を行うことによって事前対策をしておきましょう。
*美観を損なう
定期的にメンテナンスを行うことで、屋根についた汚れや色褪せ、コケやカビを除去でき、住宅の美観をきれいに保てます。
北に面する屋根は日光が当たりにくいため、コケが発生しやすく、とても目立ちます。
資産価値を維持するためにも屋根塗装を行っておきましょう。
以上の3つの理由から屋根塗装を行う必要があるといえます。
□屋根塗装の費用はどれくらいかかるの?
前章で屋根塗装の必要性についてご紹介しましたが、屋根塗装にかかる費用がそもそも高いのではないか、と思われる方もいらっしゃるでしょう。
次の章では、屋根塗装の種類に分けて費用相場を解説します。
屋根塗装で用いる塗料は主に以下の3つです。
・ウレタン塗料
・シリコン塗料
・フッ素塗料
ウレタン塗料は10ほど前まで主流だった塗料で、耐用年数が5から7年の塗料です。
最近では使われる機会が少なくなりましたが、価格が安いのが特徴的です。
シリコン塗料は現在最も利用されている外壁塗料で、耐用年数がウレタン塗料よりも長いという特徴があります。
それに加えて、価格は高すぎないのでコストパフォーマンスの高さも優れています。
フッ素塗料は耐用年数が8から15年と長いのが特徴的な塗料です。
東京スカイツリーや公共の建造物に使用されるほどの高性能であるため、価格も高くなってしまいます。
ただし長期的な目で見れば、コストパフォーマンスが高いでしょう。
この3つの塗料の中にも2つの一般塗料と遮熱性能を備えた遮熱塗料があります。
屋根100平方メートルあたりの塗装費用は以下のようになります。
・ウレタン塗料の一般塗料:25~35万円
・ウレタン塗料の遮熱塗料:34~35万円
・シリコン塗料の一般塗料:28~35万円
・ウレタン塗料の遮熱塗料:32~40万円
・フッ素塗料の一般塗料:36~41万円
・フッ素塗料の遮熱塗料:39~47万円
以上の価格はあくまでも目安であり、住宅の構造や業者によって変動するということに注意しておいてください。
□塗装以外の屋根補修と費用相場とは?
屋根塗装にかかる費用は前章で解説したようになります。
しかし屋根の傷みが進行して塗装では終わらなくなった場合にはどのような工事が必要になるのでしょうか。
基本的には2つの工事が必要です。
1つ目は、葺き替え工事です。
葺き替え(ふきかえ)とは、屋根材をすべて新しく交換する工事のことです。
古い屋根材を撤去するので、処分費がかかってしまいますが、屋根材が新しくなるので、メンテナンスまでの期間を伸ばせます。
住宅の構造や季節にもよりますが、30坪当たりの費用相場は60~200万円です。
2つ目は、重ね葺き工事です。
これはカバー工法とも呼ばれ、今ある屋根材の上から新しい屋根材を重ねて取り付ける工法です。
これであれば古い屋根材を撤去する必要がないという大きなメリットがあります。
しかし、下地が傷んでいる場合にはカバー工法を行えないので、注意しておきましょう。
費用は30坪当たり80~120万円を目安として考えておいてください。
また、このような工事を行わず、部分的な工事で済む場合もあります。
自身の住宅の屋根がどのような工事が必要か分からない場合には、ぜひ当社までご連絡ください。
□まとめ
屋根塗装はとても面倒ですし、費用がかかってしまう作業ですが、定期的に行うことで最も住宅を長持ちさせ、費用も押さえられる作業です。
屋根塗装をご検討されている方や屋根塗装が必要か心配な方はぜひ当社までご連絡ください。