外壁塗装の色選びで失敗しないのポイントは何?
住宅の印象を1番大きく左右しているのが、外壁の色です。
そのため、外壁塗装では塗装する前の色選びが非常に重要になってきます。
気軽に塗り替えられるわけではないので、何としてでも失敗は避けたいところ。
そこで今回は、外壁塗装の色選びで失敗しないためのポイントについて解説します。
失敗してしまう原因や、良くある失敗事例を知って、理想の外観を必ず実現させましょう。
□外壁塗装の色選びで良くある失敗事例
まずは、よくある失敗事例を6つご紹介します。
1つ目は「希望していた色と実際の色が違う」です。
外壁の状態や立地、日当たりによっても色合いが異なって見えてくるため、色見本と実際の塗装とでは同じ色でも違うように見えることがあります。
特に、小さめのカラーサンプルを使っている場合には、こうした事態が起こりやすいので気をつけましょう。
2つ目は「汚れが目立ちやすい色にしてしまった」です。
外壁塗装は、常に紫外線や雨風にさらされているため、想定よりも汚れが目立つ色になってしまうことがあります。
特に白やアイボリーのような、薄い色は汚れが目立ちやすいので注意しましょう。
3つ目は「配色にまとまりがない」です。
配色に使った2色の組み合わせが悪かったり、ドアや屋根との相性を考慮していなかったりすると、まとまりのない仕上がりになってしまいます。
屋根が和風なのに、外壁は洋風といった極端な組み合わせでは、そうした事態が起こりやすいので気を付けてください。
4つ目は「塗装後すぐに色あせてしまった」です。
明るい色や原色を使って塗装すると、耐用年数よりも早く色あせてしまうことがあります。
塗装してすぐは良く見えていても、数年で色あせてしまう可能性があるので気をつけましょう。
5つ目は「艶(つや)が出すぎてしまった」です。
塗料には「艶あり」と「艶なし」の2種類があり、艶あり塗料では思っていたよりも艶が強くなってしまうことがあります。
塗装する前に、艶の強度を確認しておきましょう。
6つ目は「周囲の景観との相性が悪い」です。
外壁が派手すぎたり、明るすぎたりすると、周囲の住宅から1軒だけぽつんと浮いてしまうことがあります。
外壁塗装の色選びでは、周囲の景観との相性にも考慮するようにしましょう。
□外壁塗装の色選びで失敗してしまう理由とは?
どうして外壁塗装では、思うような仕上がりにならないことが起こりやすいのでしょうか。
失敗が起こりやすい原因は主に次の2つです。
*仕上がりを確認できない
外壁塗装では、服の試着のように仕上がりを確認できないため、思っていた色と違ってしまうことが多いです。
外壁材の状態や凹凸具合によっても色の見え方は変わってくるため、写真や色見本だけで判断すると、希望していた色と実物との間に相違が生じてしまう可能性があります。
洋服でも、ネット通販で頼んだものが実際に届いてみると、「なんだか違うな」と思うことがありますよね。
この現象と一緒で、実際の仕上がりをチェックできないことが、色選びで失敗してしまう最大の原因になっています。
*経年劣化を予測できない
外壁は常に外部環境の影響を受け続けているため、日当たりや汚れが次第に目立つようになってきます。
どの色を選んでも完成直後は綺麗に見えるものですが、使用した色によっては日焼けや雨だれが目立ちやすくなってしまうケースも多いです。
こうした経年劣化を予測できないことも、色選びでの失敗が多い1つの原因になっています。
□外壁塗装の色選びで失敗しないためのポイント
外壁塗装の色選びでは、塗装後のイメージを確認できないために失敗が起こりやすいです。
こうした事態に陥らないようにするためには、次の2つのポイントに気をつけましょう。
*面積効果に注意しましょう!
同じ色を使っていても、面積が小さい場合と大きい場合とでは見え方が異なります。
このことを色の面積効果といい、色の錯覚の一種です。
明るい色は面積が大きくなるほど明るく鮮やかに見え、暗い色は面積が大きくなるほど暗くくすんで見えます。
外壁は面積がとても大きいので、サンプルカタログから色を選ぶ際は、面積効果によってイメージが異なることを念頭に置いたうえで進めていきましょう。
同じ色を使っている実物があれば、直接目で見て確認するのがおすすめです。
*屋根・ドア・サッシとの相性にも気を付けましょう!
外壁の色選びでは、ついつい外壁のことだけを気にしてしまうものですが、屋根・ドア・サッシとの相性にも気を付けなければいけません。
特に屋根は面積も大きく、外壁とともに家のイメージを形取っています。
そのため、外壁と屋根や他の部位との相性が悪いと、外観の統一感が失われてしまいます。
外壁の色を決める時は、屋根・ドア・サッシとの相性にも考慮したうえで選んでいきましょう。
□まとめ
外壁塗装では、仕上がりや経年劣化をイメージできないために、失敗することが多くなってしまいます。
そのため、外壁塗装に使用する色を選ぶ際は「カラーサンプルと実物とで色の見え方が異なること」と、「全体のバランス」を考慮したうえで、どの色にするか決めていきましょう。