屋根塗装は意味ない?屋根塗装の必要性と屋根塗装をするべきタイミングを解説します!
屋根塗装は必要ない、という意見を耳にしたことがあるかもしれません。
実際、屋根や外壁のメンテナンスのチラシを見ても、うちはまだ大丈夫とお考えの方も多いでしょう。
しかし屋根や外壁の塗装は、非常に重要な役割を持ちます。
そこで今回は、屋根塗装の必要性や屋根塗装するべきタイミングをご紹介します。
□屋根塗装は本当に必要?
外壁は劣化すると見た目が良くありませんし、壁は家を支えるための大切な場所なので、外壁塗装は比較的必要性が分かりやすいです。
一方で屋根塗装の場合、そもそも屋根が劣化しているかどうかを見る機会はあまりないため、意識しなければタイミングを逃しがちです。
しかし屋根塗装をしなければ、住宅にとって以下のようなデメリットがあります。
*建物が劣化する原因になる
屋根を塗装する最大の理由は、建材を塗料によって雨風や紫外線から守ることにあります。
日本で現在最も普及している屋根はスレート屋根ですが、セメントが原料のスレート屋根は防水効果が低く水に弱いのが特徴です。
塗装しなければ、水を吸って劣化が進行します。
屋根の下には雨漏りを防ぐための防水シートが敷かれていますが、水が当たれば当たるほどシートも劣化し、最後は建物全体の強度が下がってしまいます。
地震が発生した際の被害拡大が懸念されるなど、住宅の弱体化は安全な暮らしを脅かすため、日ごろからのメンテナンスが欠かせません。
*雨漏りの原因になる
屋根塗装をしないことで最も厄介なのが、雨漏りの発生です。
屋根・防水シート共に劣化し、天井部分まで雨がしみこむと、雨漏りが発生します。
雨漏りは壁や天井にシミを作るため、壁や天井の交換が必要になるだけでなく、床や機械に水が垂れて工事費がかさんだり、漏電の原因になったりもします。
□屋根塗装するべき劣化症状とは?
屋根塗装のタイミングが分からないとお悩みの方もいらっしゃるでしょう。
屋根は一般的に10年周期で塗装すると良いと言われていますが、実際には10年が経っていなくても劣化が進行している場合があります。
ここでは、特に注意すべき屋根の劣化症状をご紹介します。
1.色褪せ
屋根の塗料が剥がれたり塗膜が劣化したりすると、まず屋根の色が薄くなります。
屋根の色褪せは劣化の初期症状なので、遠くから見て屋根の色が薄くなったと感じるようであれば屋根塗装を検討し始めてください。
2.滑落
屋根材は釘で止められているため、釘が緩み瓦を留めきれなくなると、瓦が滑落することがあります。
また、台風や竜巻など雨風による衝撃でも瓦の滑落が発生します。
瓦が飛ばされた部分は屋根材がむき出しになり、湿気や水分で腐って、最悪屋根全体の葺き替えが必要になる場合もあります。
また、他の部分も同様に釘が緩んでいると同じ被害が起こりかねません。
そのため、屋根の滑落が発生したら早急な対処が必要です。
3.漆喰の劣化
屋根材の接着には、漆喰が使われているものがあります。
この漆喰が雨風や紫外線の影響で劣化すると、漆喰がひび割れたり剥がれたりして、瓦の固定力が弱まります。
漆喰は屋根の隙間を埋める役割も果たしているので、ひび割れの隙間から雨が入ると雨漏りのリスクが上がってしまいます。
4.コケやカビの発生
屋根にコケやカビが発生している時は、屋根の防水力を高める塗料が劣化している可能性が高いです。
防水効果がなければ雨水により建材が湿気を含み、コケやカビが繁殖します。
コケやカビも屋根や外壁を弱らせるための原因になり得ますが、それ以上にカビが繁殖しすぎると人への健康被害が出る可能性があります。
5.ひび割れ、変形
屋根材や建材が劣化すると、湿気や水分の吸収と乾燥を繰り返し変形する可能性があります。
また、ひび割れによる隙間で屋根に隙間ができて雨水が侵入しやすくなるため、住宅全体の劣化に繋がるのです。
上記のような劣化症状が見られる場合は症状の重さにもよりますが、なるべく早く屋根塗装を検討することをおすすめします。
屋根の状態に不安のあるものの確認の仕方が分からないという場合は、屋根の点検ができるプロに一度相談してみましょう。
□塗装する必要がない屋根もある?
屋根のメンテナンスや補修はどの屋根でも必要ですが、屋根塗装が必要ないと判断される屋根もあります。
ご自宅の屋根が当てはまるかご確認ください。
*日本瓦
日本瓦は屋根材の中でも耐久性が非常に高く、塗装の必要はありません。
*劣化しすぎている屋根
先述した劣化症状がまんべんなく全体に見られる場合、補修・塗装の工事をするより、屋根を葺き替えた方が安く済むことがあります。
劣化の度合いによって補修か葺き替えを判断するのは施工会社なので、症状が心配な場合はプロに診断をお願いしてください。
*古いスレート屋根を採用している屋根
1996年から2008年まで採用されていたスレートは、それ以降のスレートより劣化しやすい特徴を持っています。
補修や塗装を行っても耐久性は上がらず費用が無駄になってしまう可能性があるので、該当年代のスレートを採用している方は葺き替えやカバー工法での工事がおすすめです。
□まとめ
屋根塗装の必要性をご理解いただけましたでしょうか。
屋根塗装をせずに放置していると、住宅全体が弱ってしまったり雨漏りの原因になったりします。
そうならないためにも、本記事でご紹介した劣化症状が確認できる場合は早めの屋根塗装をご検討ください。
当社では少しでも屋根材が長持ちするよう、遮熱塗料を使用した屋根塗装を採用しております。
長崎周辺で屋根塗装をお考えの方は、お気軽に当社までご相談ください。